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社会ニュース - 12月2日(月)15時46分 |
人工肛門(こうもん)をつけた人が自分の意思で排便をコントロールできる「人工括約筋」を、東北大の羅雲助手(流体科学研究所)と山家智之助教授(加齢医学研究所)、神山隆道講師(医学部付属病院)のグループが形状記憶合金を利用して開発した。人工肛門に頼る人は、全国に20万人以上おり、生活の質(QOL)の改善に役立つと期待される。3日に都内で開かれる新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究成果報告会で発表、2年後の臨床応用を目指す。 人工肛門は、直腸がんの手術などによって肛門から排便できなくなった患者の腸管を、腹部に直接縫い付けて作られる。体表に張った袋で便を受けるが、排出を調整する括約筋がないため、自分で排便をコントロールできないことなどが悩みとなっている。 開発された人工括約筋は、腹膜と腹壁の間に埋め込まれ、形状記憶合金の板(幅1センチ、長さ6・5センチ)2枚で腸管を挟む。普段は表面が閉じており、便やにおいは外に漏れない。電気で55度以上に加熱すると、板が円弧状に変形し、腸管が10分ほど開いて排便できる。 板はコルクと高分子の断熱材で包まれ、腸管などに触れる部分は40度以下に保たれる。過熱防止装置などを含めても、重さは約55グラムと軽量。(読売新聞) [12月2日15時46分更新]
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